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就活中のみなさまへ。part.1「繊維」のものづくり企業より

2023年10月20日

就職活動をするうえで、企業のかたのお話や、先輩の体験談などは貴重な情報です。福山・府中の会員企業から就活中のみなさまへのメッセージをご紹介するシリーズを開始! 今回は、「繊維」のものづくり企業3社からのメッセージをご紹介します。

目次

株式会社Asahicho

Q:どんなことをされている企業ですか?

A:あらゆる仕事の場に必要な機能性、安全性を常に考えているワークウェアメーカーです。1937 年の創業以来「品質本位」を第一に、時代や職場環境に応じた先進のワークウェアを提供してきました。近年では労働安全のカテゴリーごとにNo.1 を目指した製品(「高視認性ワークウェア」「難燃ワークウェア」「アシストスーツe.z.UP®」等)を開発し、日本中の職場に安心と安全、信頼をお届けしています。製造部門では一貫して国内工場を重視し、現在も直営国内縫製工場(6 工場)を保持しています。

Q:どんな方が活躍されているか、企業風土を教えてください。

A:フットワークが軽く、なんでもとりあえずやってみようと動いている人が活躍していると思われます。やりながら考え、柔軟に対応することで中小企業の強みのスピードが生かされると考えます。

Q:「繊維業」をとりまく状況について、お感じになられていることがあれば教えてください。

A:ネット販売の比率が増加し、ネットでの情報発信の重要性が増しています。また労働安全に対する意識が向上し、求められる機能性が高度化しており、業界をまたいだ製品開発が行われています。SDGsの意識が浸透し、環境への配慮が厳しく求められ、循環型社会への転換が必要となっています。

Q:「就活」に関する印象的なエピソードがあれば教えてください。

A:府中という地名はあちこちにあるので、安芸郡の府中と間違えてエントリーされる方が時々います。(編注:同社は広島県府中市府川町に本社を置かれています。)

Q:自分にあった企業を見つける方法について、アドバイスをください。

A:自分の強みを活かして活躍できる場所を探すことが大切です。ただし、自己分析は自分だけでやるよりは、色々な人と話をしたり、様々な体験を通じて行う方が現実に合ったものになると思います。

Q:これから就活を始める方に向けて、一言コメントをお願いします。

A:就職活動を通じて社会の様々な一面を知ることができるこの経験は大変に貴重です。
就活生の特権を活かして貪欲に吸収し、成長されることを期待します。

坂本デニム株式会社

Q:どんなことをされている企業ですか?

A:デニム糸を中心とした糸の染色加工を行っています。また工場内での廃水は全て自社で処理を行っています。また、工場内で取り扱う環境機器の販売及びメンテナンス事業も行っています。

Q:どんな方が活躍されているか、企業風土を教えてください。

A:こつこつと仕事をこなし、ほとんどの人が確実に経験を技術として身につけています。
作業工程には、チームワークを要する工程と個々のペースで作業をする工程とありますが、一人一人がそれぞれの存在感をもっています。

Q:「繊維業」をとりまく状況について、お感じになられていることがあれば教えてください。

A:デニム生地製造においては、工程が分業され協業で成り立っており、それぞれの工程で世界のハイブランドが注目する技術を有しています。特に環境意識が高まる近年、日本のものづくりが高評価を得ているように感じます。

Q:「就活」に関する印象的なエピソードがあれば教えてください。

A:就活生向けに会社案内を主催したときのお話です。応募前見学で、ジーンズが好きといって見学に来てくれた人がいらっしゃいました。こだわりが強く、知識も豊富。しかし、弊社はデニム糸の染色加工のみを行っている染屋。私の方がメモをとろうと思った会社案内でした。

Q:自分にあった企業を見つける方法について、アドバイスをください。

A:まずは、通勤や勤務内容など、継続して続けられるかどうかを見ることだと思います。私自身継続して勤めることで、やりがいを感じ、夢を描くようになったので、まずは継続して勤められる環境かどうかが大切だと思います。

Q:これから就活を始める方に向けて、一言コメントをお願いします。

A:様々な企業を訪問できるのは、就職活動時ならではの特権です。せっかくなので、幅広く、興味を広げ、働く場と働く人を見て、社会の一員として自分の道を想像してください。

山陽染工株式会社

Q:どんなことをされている企業ですか?

A:原反から晒(さらし)、無地染、プリント、仕上加工まで一貫で行える国内有数の染工場です。備後絣の系統を受け継ぐインディゴ生地染や抜染など「ここにしかない」技術にも磨きをかけています。

Q:どんな方が活躍されているか、企業風土を教えてください。

A:品質を維持及び向上するように、社員一人ひとりが 技術のスキルアップに向けて、日々努力しています。

Q:「繊維業」をとりまく状況について、お感じになられていることがあれば教えてください。

A:大量生産時代に分業制にて技術を磨いてきた中小企業は業界では裏方として活躍してきました。しかし現在ではそれぞれの会社の「強み」を活かしてどのような「価値」を提供していくかを突き詰め、またそれをどのように伝えていくかが重要になってきていると感じています。

Q:「就活」に関する印象的なエピソードがあれば教えてください。

A:私が就職活動をしたときには、自分が受けたい企業へお客さんとして行ってみて、どのような仕事をしているのか、職場の雰囲気はどうなのかを見学しました。面談ではその際に感じたこと、同業他社との違い、自分がどのように働きたいか等を話し内定に繋がりました。

Q:自分にあった企業を見つける方法について、アドバイスをください。

A:少しでも興味の出た企業は全て調べて、実際に工場見学等をしてみて自分がその企業で働いているイメージが沸くところに決めるのが良いと思います。

Q:これから就活を始める方に向けて、一言コメントをお願いします。

A:まず、自分が好きなもの・こと、どんなときにどんな気持ちになるのか等、自分自身を知っておくことが大切と感じます。自分を知っていないと、相手にどんな人間なのか伝えることが出来ないと思います。

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